首都直下の地震きましたね。小さな揺れでよかった。震源を表す地図を見たら、荻窪だって。地下120kmだとか。また、人工地震だとか、悪い奴らの地下の要塞を破壊したのだ、ホワイトハットありがとうみたいな書き込みがあるかもしれません。
ところで私の音楽の師匠は、あるオーケストラを定年退団して10数年を経た方なのですが、昨日のレッスン中に、ふと「昔、三洋電機が洗剤のいらない洗濯機を発売したことがあるらしいんだよね」と。ご自身で言われるには、小さい頃から音楽一筋で、勉強もしなかったし新聞も読まなかった。音楽以外の世界を知るようになったのは定年になってからですよ、っていうことなんだけれども、思うのは世の中はおかしいですよねと。
その洗剤不要の洗濯機は案の定、洗剤メーカーの強い圧力で販売中止に追い込まれました。これは私も知っています。でもそれどうなんでしょうと先生は言われます。洗剤は川を汚すでしょ。生物にも悪い影響があって、我々の食べ物もおかしくなる。長い目で見れば洗剤を使わないほうがいいじゃないですか。なぜこうなると思います？
いや、それは、洗剤や薬を作る産業に携わっている人たちも多くいますからねと私が意見を言うと、そうなんだよね。だけど、今の人たちのことだけ考えて、巡りめぐっての世界を軽く考えていると、どうなるんだろう、なんかとんでもないことになるんじゃないですか？私たちはいいかもしれないけど、子供とか孫とかの時代には何が起きているのか。
話は展開して、タワーマンションて、あれどうするんですかね。そもそも地震がきたらエレベータが止まって、30階とか40階から階段で降りてくるんでしょうか。高いところから見る景色がいいからといって、何億円も払って買いたいとか。景色なんて飽きるでしょ。どうして売れるんでしょうかね。人口も減ってるし。建て替える時のことなんか、考えてないでしょう。所有権とか言ったって、敷地面積をタワマンの戸数で割れば、猫の額にしかならないじゃないですか？全員が損したりして。作る人も売る人も買う人も、この先どうなるかなんて考えてないんじゃないかな。
いま暑いのも、いろんな原因があるでしょうけど、みんながエアコン使ってるからって言うのもあるんじゃないかな。暑いからエアコンつける。室外機が温風を排出する、それでまた暑くなる。もはやエアコンをつけないわけにいかないけど、今さえ辛くなければいいやと言うことで、悪いサイクルに入ってしまったなと言う感じないですか？
結局、レッスン時間の半分くらいがこんな雑談で終わってしまったのですが、私はいろいろ感じるところが多く、「芸術の勉強」と割り切れば単に楽器の操作方法を見ていただく以上の収穫？があったなあと思った次第です。
私も含めて、理屈でいろいろ詰めていくのもいいですけど、あれこれ勉強しなくたって、直感というか感性で、これって巡りめぐってどうなるんじゃい、と考えれば、世の中のおかしいところがはっきり見えてくるものなのかも。
