20240708 小池三選

都知事選面白かったですね。このブログを読んでいただいている方は、心の準備ができていたというか、それほど驚くこともなかっただろうと思います。ここで大事なのは、ディテールからその向こう側を読み取って、次に備えることです。私は、後で述べますが一筋の光明を見出した感じがしています。

 

不正はあったのか。これもディテールから推測するしかありません。投票率が伸びれば不利になるはずの小池が期日前投票を呼びかけていたのは、怪しむべきです。何かやってるでしょう。期日前投票は今後も勧められませんね。

 

では当日投開票はどうか。4月の衆院補選で小池が推した乙武が惨敗したのは東京15区。江東区です。彼らは神経質になってるに違いありません。ここでの投開票を見てみましょう。最終得票上位の人たちです。

 

    22時   22時30分  23時  23時30分 0時56分確定

小池  9,000         58,000       88,000      110,000     110,457 

石丸  9,000         24,000       49,000        67,500           68,192

蓮舫       9,000         24,000       24,000        43,500           44,724

田母神    1,000           6,000         9,000           9,500             9,983

安野          0           1,000          4,000          6,500             6,973

暇空               0           2,000          4,000         4,000             4,158

【小計】28,000    115,000       178,000      241,000        244,487

(出所:江東区ホームページ)

 

22時の時点で小池石丸蓮舫は9千票で並んでたんですね。それから22時30分までの30分間で8万7千票が開票され、うち4万9千票が小池にいきました。石丸と蓮舫は1万5千票ずつ増えました。そして22時30分から23時までの30分間、蓮舫には全く票が入らなくなりました。この間に小池は3万、石丸は2.5万票、田母神3千票、安野3千票、暇空ですら2千票伸ばしています。蓮舫の票はどこへ行ったのでしょう。30分ごとの開票数に占める小池の獲得率は22時〜22時半:56%、〜23時:48%、〜23時半:35%です。一定ではないんですね。不思議ですね。また30分間の開票数は22時30分から遅くなり6万票くらいになりました。変ですね。最初はとりあえず開票してみて、その後は結果を見ながら随時調整入れてる可能性を感じませんか?

 

小池石丸蓮舫接戦は困る。早めに小池に多く振っておこう。ギリギリにやるとバイデンジャンプ、アルフィアジャンプのように勘づかれる。石丸と蓮舫は接戦でいい。しかし最終的には石丸も目立たせなければいけないので蓮舫から持ってくる。蓮舫もずっと伸びないと怪しまれるからそこそこの票数に整えていく。現場で指示している人(いるとすれば)の考えの推移はそんな感じかな。

 

ということで、状況証拠から見て怪しいねと。実際は蓮舫がかなり善戦していたかもです。

 

都政は利権の巣窟です。三井三菱ゼネコン電通そして宗教団体が束になって既得権益を守ろうとすれば庶民がいくら怒ったってゴマメの歯軋りにしかなりません。残念だったのはワクチンに切り込んだ内海聡がたった12万票にとどまったこと。かなり持って行かれた感じはありますが、個人的には内海のXで「投票用紙には鉛筆で書け」とあったところが引っ掛かっています。内海本人ではないかもしれない。けど鉛筆を推奨するのはどうかなと。

 

さて長くなりましたが、私がハタと思ったのは、同日の都議選補選で自民党はほぼ全敗なんですよね。そういえば衆院補選でも長崎や島根、東京15区で自公は敗北。小田原市長選など地方選挙でも自公は総崩れ状態です。なぜでしょう。小さな選挙だと利権も小さくて、巨大な力が回らないからじゃないですか。狭い地域で顔も割れていて介入もしにくいはずです。「彼ら」からしてみればコスパが悪くてリスクが高いというか。東京の規模になれば話は別で、小池か否かで兆円単位でリターンが違ってくる。だから工作の投入量も巨大なんでしょう。こんなところで庶民は勝てません。

 

とすれば、道は遠いですけど、徹底的にボトムアップでいくほかないのかなと。地方選は我々の関心を呼びませんが、地元の小さな選挙を大事にした方がいい。彼らも、それをわかっているから緊急事態条項で上から締め付ける仕組みを作るんじゃないですか。

 

優秀な一人二人が熱弁を振るって大きなシステムに立ち向かって行ってもドンキホーテで終わるのは今回の桜井誠内海聡、暇空茜、安野貴博などが証明してくれました。一定の票は稼げますけどそれで終わります。我々はシロアリになって、時間をかけてシステムの土台から倒していく戦法もあると考えるべきです。ただそのためには、仲間を増やす必要もありますが。