20230426 障壁は依存症か

須田さんという社労士の女性がいて、昔にクライシスアクターの経験もあり、ネット上で面白い実話をいくつも紹介している。最近の動画で、テレビを信じる人の特徴をまとめていた。「他力(本願)」「受け身」「(なんでも)人のせい」「(自分に)自信がない」。だから、「疑うのが面倒臭い」としか思わない、のだそうだ。

 

わかるなー。

 

何度も書いたけど、仕事をしていて、受験校でいい成績とって名門大学を出て大企業に就職して出世街道を上り詰めてそれなりの地位についたはずの人たちが何故にこれほど馬鹿なのかが不思議だった。いえ、優秀なんです。だからエリートなわけで。馬鹿だなあと思うのは、政府が職域接種しろと言えば疑いもせず、ライバル会社に遅れを取るなと人事部総務部にハッパをかけたり、社員に必ずPCR検査しろと命じたり、るもーとワーク始めるかどうかと言う時に他の大会社はどうしてるか気にしたり、そんな姿を嫌になるほど見たからだ。

 

他力本願、受け身、人のせい、自信がない。全部当てはまるんだと思う。それを誰よりも早く、強力に実行しているといつの間にかトップになってしまう構造がこの国の中には確かにある。そういえば経営者の連中って、それDXだ、それSDGsだ、それ女性活躍だ、それコンプライアンスだ、それ両利きの経営だ、って靡くよね。お前、ずっとそれ考えてきたのか、それともただ流行に遅れまいとしているだけなのか。聞いてみたい。答えはわかっているけど。

 

経営者がそうだから、予備軍も全く同じで、週刊誌を読んだりベストセラーを読んでそれが自分の考えのようになってしまうが他力本願、受け身、人のせい、自信がない、の4つが当てはまることは同じだろう。

 

陰謀論を信じて、トランプやプーチンが国際金融業者の悪い奴らを退治しようとしているとしても、その連中が一番苦労するのは、こういうテレビを信じる人たちの考えをどう変えられるかっていう点なんだろうなあと思うよ。

 

疑うのが面倒臭い。それは感じる。自民党統一教会に支えてもらって、見返りに統一教会の好む政策を推進してきたんでしょ?と疑う。それは大事なことだと思うが大多数の国民はしつこく追求する気がない。ジャニーズのタレントはテレビに出してもらうことと引き換えに変態に弄ばれていたんでしょ?と疑うのもありだと思うがそこに突っ込んでくとめんどくさいから考えないようにする。千葉5区の選挙で最後の1分間に6000票が全部自民党公認女性候補に積み上がって、対立候補に全然票が入らなかったのっておかしくないか?と疑うのも自民党がいう通り民主主義の根幹は選挙だということだから、大事なことだと思うが誰も突っ込まない。

 

もし陰謀論が正しいとすれば(だいたいこれまでのところ、陰謀論が正論であったことが多くなってきている)、トランプやプーチンは、ジリジリしながら、この眠れる「疑うことが面倒臭い」人たちに揺さぶりをかけ続けるのだろう。大事にしてもらっている感覚はある。