20230327 現状分析

欧米ではインフレが継続しているから利上げは止められないだろう。利上げが続けば不良債権国債を含めて価値が暴落し金融機関の多くは経営危機に陥る。FRBやECBが、そして4月以降の日銀がやろうとしているのは実体経済を守り金融業界を潰す作業になる。金利が上がるほど不良債権比率の高い銀行から潰れていくから、米国では怪しげなシリコンバレー銀行、欧州ではクレディ・スイス、そしてドイツ銀行の順番だが、それでは終わらないはずだ。日本ではまず日銀だろう。500兆円も国債を抱え込んで自ら利上げなんてできるのかと思うが、やらざるを得ない。流れはそうなっている。

 

他の出口があるとすればインフレ放置か。日本政府と日銀はまだその希望を持っているようにも見える。低金利でインフレ対策しなければ通貨価値は下がる。借金も目減りする。一方で増税すれば財政は持つ(かもしれない)。今やってるのはそういうことだけれども、一方で賃金だけが取り残されると社会不安が起きるから必死に賃上げと言い出している。この賃上げは、インフレ前提だから結局のところ実質的には所得増にならない、そんな線を政府は狙っているのではないか。

 

でも世界的に利上げだからなあ。為替はどうかというと意外や?円高の動き。ということは、投資家は円よりもドルやユーロの価値が下がると判断してる。金利差があっても円を買う?そんなにドルは信用がなくなってきたのか。

 

ここから先はモロに私見

 

今あなたがドルと円のどちらかを選べと言われたら?何を考える?

 

これは、日米経済の構造を比較するという話になるのだと思う。見かけではなくて。

 

アメリカは日本がファイナンスしているのだ。日本は自国の国債を買い、その上で米国債を買う力がある。それも100兆円規模でだ。どちらの経済が強いかは明白だ。アメリカには実質的な付加価値を生み出す産業がない。それは日本と中国およびその周辺にある。アメリカがやっているのは、日本から資金を搾り取って財政的に回して見せかけの新興企業を看板としてでっち上げ、情報操作で世界を恣に動かそうという意図に沿った行動だけだ。

 

TwitterFacebookGoogleも、主たる収益源を正直に明らかにしたことがない。広告収入がそんなに安定した基盤になるはずがないではないか。

 

ということで資金的に追い詰められた大国は戦争経済に突入するしかないと本気で考えている節もあるが、中国が世界平和に向けて動き始めた。アメリカは日独に核を持ち込んでいながらロシアがベラルーシに核を配置すると言ったら国際法違反だと騒ぎ始めた。英国は実質核兵器である劣化ウラン弾ウクライナに供与すると言っている。

 

これだけのことを見ても、現時点で誰が正義で誰が不正義だか解ろうというものだ。ただ、戦争志向諸国(諸勢力)が潰れるためにはまずは元凶の現代金融システムをいったん破壊しなければならないというハードルがあるので、我々庶民も現金をある程度手元に置いておくなどの自衛は必要だろう。