20221202 中国のカラー革命

ロックダウンに対する反抗。上海にはじまり全国に展開。典型的なカラー革命。イランと並行。

 

煽動者がいる。BLMもそうだった。お金の流れを追うと、どうも米民主党界隈に行き着くようである。米国が歴史的にもしばしば仕掛けてきた政権転覆手段。米国というよりアングロサクソンか。自由を求める民衆が立ち上がり独裁的な政権を倒すというストーリー。

 

ソ連崩壊後は西側資本が雪崩込み、ロシアの金融資産や資源を恣にした。それを一つ一つ切り離し切り崩してきたのがプーチンで、ようやく最近、経済的に自立し民族的に一体化し、NATOと戦えるくらいまでにした。その間、20年。つまり、結局のところアングロサクソンのロシア経済支配は失敗したのだ。

 

習近平政権が倒れたら欧米金融資本が中国産業を安く買い叩き、暴利を貪った挙句に売り飛ばすみたいな世界になるだろう。今それを仕掛けるということは、中国の統制が緩んできているのか、欧米金融資本の収入源が細ってきている焦りか。

 

一方で英女王、英金融支配者、上海閥の長老が相次いで死去したのが今年でもある。エリザベスと江沢民には既に死亡していて、発表がたまたま今年になっただけという指摘もあり、これは要するに欧米グローバリストが情報をおさえられなくなった証左として見ることもできるわけだから、中国のカラー革命は勝算に乏しいと予想するのが妥当だろう。

 

ウクライナでもイランでも中国でも、グローバリストは派手に仕掛けているわけだが、内実は配色濃厚で最後の足掻きなのかもしれない。断末魔というか。日本もそうで、ワクチン強制だ、防衛力強化のため増税だ、マイナンバーだ、と政府は勇ましいけれども閣僚は次から次へと辞めざるを得ず、内閣支持率は最低水準に落ち込み、統一教会問題は底なしだ。客観的に見れば、追い詰められた詐欺師たちが最後に足掻いている姿にしか見えない。

 

中国に関しては報道が偏っているので、ロシアと同様に素直に現実を把握することがなかなかできない。一番大事なのは国民性で、それが最終的には全てを決めると思うのだが、この点はどうなのだろうか。

 

自分の知る限り、庶民レベルの中国人は働き者が多く、自立していて逞しい。あまり国家を重要視することはない。おそらくこういう人たちが大半だろうと推測している。日本でも、昔から土日構わず働くのは中国人と決まっている。ただ、経済成長してからかもしれないが、惰民が多くいることも確かだ。また日本も同じだがヤクザもいるし腐敗した一群も当然いる。気になるのは、超優秀な人物の集まりだった政権中枢の顔ぶれが、イエスマンばかりになってしまった感があることだ。ただ、繰り返すが庶民の大多数は勤勉で逞しい。これが中国の根底にあるという観点から見る必要があると思っている。

 

そう考えると、カラー革命は失敗し、傷を負った中国共産党の命運もそれほど長く持たない可能性が高い。10年かかるかもしれないがいずれいくつかの小国に分裂し、それぞれが自立的に動き出すという見立てをする人たちのいう通りになるような気がする。