20221023 陰謀は陰謀論を利用する

二つ前の記事に書いたことが分かり難かったようである。自分でもわかって書いてたかどうか。少し敷衍してみる。自分が陰謀論に引き込まれる過程を想像してみよう。

 

米軍の中に良識派が大勢いて、自国の腐敗に我慢できなくなりトランプを担いで悪の一味を一掃しようとしている。そう聞くと、頑張れトランプということで、自分にとってそれは他人事になっていく。傍観者になっていくという効果はある。

 

既に勝敗は決しており、あとは時間の問題だ。然るべきタイミングになったら一般国民に真実を知らせる世界放送がある、と言われると、待ってみようかな楽しみだなとか思い始めたりする。来週やります来月ですいよいよですと何年も引き伸ばされる。これって、騙されてる?人たちが他の何かに目を向けることを邪魔してないですか?

 

世界はユダヤ人に牛耳られている。彼らは金儲けだけが信条で、そのためには誰がどうなっても構わない、身内だけでひたすら金儲けのため世界に紛争を起こすのだ、と言われる。ああそうなんだろうなと思ったりする。なんでもユダヤ人に結びつけて考えるようになり、その他の悪い人たちは身を隠すことができそうだ。

 

ワクチン打たなかった人はアセンションしますよ。なんの担保もなくてもそう聞いただけで非接種者は嬉しくなる。しかしアセンションてなんですか。そもそもしたかったんですかというところにはなかなか考えが及ばない。で、そんな夢みたいなことを考えているうちに変な法律がどんどん通るし、それ以前に接種者と非接種者の間に分断ができるでしょ。接種者って、そんなに悪い人たちじゃなかったよ。

 

以上ちょっとだけ見てみましたが、陰謀論なんかまともに受け止めると、いいことないと。ある意味で、自分達を信じたりしていたらまだまだだぞと気づかせるために陰謀論者がいるというか。

 

じゃあ誰のことを信じればいいんですかというのが多分愚問で、私もある時点からそうするしかないと思い始めたんですけど、自分の悪い頭で一つ一つ考えていくしかないのかなと思います。