20221007 指導者の頭の中

ロシアが占領地域の中でウクライナに攻撃されて撤退している。プーチンの思惑ちがいだ、軍の司令部が無能だ等々の報道が見られる。

 

プーチンというかロシア指導部の頭の中、戦争目的を考えないと評価はできないと思った。

 

ロシアは何を目指しているんだ。何のための戦争なのか。その中で、占領地域の防衛はどれほどの重みを持っているのか。

 

ロシアの戦争目的は、プーチンの演説から読み取れる。西欧支配、嘘の帝国を改めることだ。具体的に言えば、ドル支配、金融支配の世界構造をひっくり返すぞと言っている。

 

抽象的だ。

 

で、実際にやっていることは経済封鎖を契機に西側経済圏から自国を切り離し、並行して資源外交で中国、インド、旧ソ連諸国などとの連携を深めている。ここまでなら単なるデカップリングだ。それだけなら嘘の帝国を突き崩したことにならない。ただし第一歩ではある。

 

経済的なデカップリングで自国を西欧金融支配経済から切り離すことが最終目的なら、ウクライナ戦争は経済制裁を引き出すためのきっかけにすぎない。それはうまくやれたと思うし、もう少し長引かせれば西欧はますます強く経済制裁してきて、デカップリングは一層進展するだろう。

 

問題はその次だ。嘘の帝国をぶち壊すには、G7の社会経済体制をひっくり返さないといけない。これをどうやるのか。

 

体制をひっくり返すということは、国民を政府から離反させるという意味だろう。G7は一応民主主義の体裁をとっているから、選挙で現政権が否定されれば体制は外見上、ひっくり返る。ただし問題は、今回のコロナワクチンで露呈した通り、一国の政治家集団が丸ごと嘘の帝国の住民である場合、政権交代が真の意味での大勢の転換にはならないという点だ。仮に立憲民主党を中心とした政権が誕生しても、ワクチン接種は推進するんじゃないか。

 

ということは、今の政治家集団の全体を葬り去るような大きなことをG7でやらないといけない。ターゲットになっているのはドイツかな。エネルギー供給を絞る。国民は政権から離反するが、政権交代してもエネルギー問題は解決しない。さあどうするか。アメリカ支配から抜け出るしかない。そういう結論に持っていく。欧州の他国も抜ける。

 

そうやって、嘘の帝国の被支配諸国を次々と離反させる。最後に残るのはどこか。アメリカ左派とイスラエルだ。イスラエルは叩くだろう。そこまでいくだろう。だからウクライナ東部4州を併合して陸路で黒海まで出られるルートを作った。そのための(だけではないが)ウクライナ侵攻だったとすれば理解できる。だから併合地域の西の外れの都市の防御とかは本当に小さなことだと思う。今の焦点は、この冬の欧州へのエネルギー供給だ。ドイツの政権がアメリカからの離反を決意するかどうか。するんじゃないか?そうしたら来年はロシアのイスラエル信仰があるだろう。そのための予備役招集だと思えば、訓練期間数ヶ月。辻褄があう。