世界的混乱の後に何が来るのか。

 

自分は非常に楽しみだし期待している。

 

経済的には酷いことになるだろう。ひょっとしてロシア的あるいは中国的な価値観が世界を覆うかもしれない。

 

しかし、それは嘘で固めた帝国(プーチンの表現)と大差ないし、今のロシアの戦の大義プーチンの口から聞く限り、世界経済フォーラムよりもはるかにましだ。

 

実際に、先の対戦が1945年に終わった後、人類社会はどうだったか。政治経済は色々あるがいずれ建て直しが実現する。注目したいのはmilieuというか、空気だ。特に10年後の1955年、20年後の1965年。どんな映画、文学、音楽、絵画、言論、学問、産業がイキイキとしていたかを思い出してみたい。貧しかったかもしれないけれども魅力的だったソニーやホンダ、ジャズやロック、日活や東映の映画、フランス映画、構造主義記号学などの野心的な学問、筒井康隆片岡義男などの斬新な文学、そういったものがとめどもなく溢れ出てきた。

 

いや、実は明治にも大正にも似たような奔流はあったのだ。それがなくなったのが1970年代以降。21世紀になってからはもう、息苦しく窮屈な管理世界になり今やカーボンニュートラル、SDGのドグマにがんじがらめにされている。

 

再び、1940年代、50年代、60年代みたいな伸び伸びとした自由な時空間が創出できるとすれば、今次大戦で全世界管理化を目指す一大勢力が一掃されることがとても大きな、決定的な契機になるだろう。