「日本を襲ったスペイン・インフルエンザ」という大部の書物があります。

 

スペイン風邪って大正7年に発現したんですね。その日本における状況を詳しく記した本です。もう一つ、内務省がまとめた「流行性感冒」という報告書があって、これもスペイン風邪を扱っています。

 

読んで驚いたのは、当時もワクチンが使われている。それも、大正9年にはバンバン打っているようなので、わずか2年でワクチンが開発され、生産され、日本にも届いていたと。生産者の一部は北里研究所など日本の組織体ですけど、多くは英米からの輸入です。船便でしょうね数ヶ月はかかっているでしょうね、輸送に。ということは開発にはおそらく1年くらいしかかけてないでしょう、英米の場合。

 

ワクチンの専門家が言うには、ワクチン開発には10年かかると。これ、常識みたいなんだけれども、今回のファイザーは数ヶ月でした。モデルナも。100年前のスペイン風邪のワクチンも1年でしょう。おかしいよなあ、と思うよね。

 

で、内務省の報告書では総括がされていて「ワクチンが効いたとは言い難い」と言うものでした。

 

でも世界中で5千万人とかが死んだらしいです、スペイン風邪で。それがワクチンを打った数に近いらしいんですよね。よくそんなに作れたな。ところがこのパンデミックはほとんど歴史の教科書で扱われていない。同時期に第一次世界大戦が起きたのでその影に隠れて忘れ去られてしまった、と言うことのようなのです。

 

デジャブ感ないですか?

 

これからロシアとウクライナがどうなるかわからないけれど、核戦争の可能性もあると言う報道が出てきましたよね。そうなれば100年後、歴史を振り返ってコロナなど無かったように忘れ去られている可能性があるな、と言う。