プーチンは伶俐な指導者だと思ってきた。また自制的でもある。地雷を踏まない。物事の軽重をよく認識している。そして愛国者でもある。

 

年に一度、ロシアのテレビで数時間に渡りプーチン本人が国民との対話、質疑を行う名物番組がある。これをやるだけで、たの西欧諸国の指導者たちとはモノが違うということがよくわかる。トランプもそうだ。よく対話集会をやる。自信満々である。なぜそんなことが可能かというと、根本のところでは国民と同じ地平に立っている、という自信があるからだろうと自分は見てきた。

 

岸田さんが対話を重視すると言ってもせいぜいいくつかの職場を訪問して車座で議論しました、みたいな話で終わる。テレビを通じて国民と制限なしで、なんて発想はないだろう。またトランプのように数万人の国民が集まる集会に出て行って演説し、ヤジにも答えるなんてことは考えられもしない。

 

その慎重なプーチンが今やっていることは、相当な覚悟の上だろうと推測する。報道には出てこないが、拠点を守るウクライナ兵士に投降を求め、応じた兵士たちには食糧と水を与えて家族の元に帰すというような戦い方である。汚点を残さないようにここでも慎重にことを進めている。

 

伝わってくるのは、DSを破壊するぞという意志だ。DSは全ての面で我々の世界を追い尽くしているが、狙いは本丸の金融システムであるように見受けられる。地上戦は大事だが小さな要素のようだ。だから世界中が震え上がっているのではないか。

 

西側が狂ったように煽っているのは、先にプーチンに核ボタンを押させて、反撃という形でロシアを核で壊滅させようという魂胆だと見ることもできる。最近出てきた世界解釈の一説であるタルタリアの消息を知れば、同じことがまた起きうるのかという気持ちにもなる。200年前らしい。

 

国連のロシア避難決議に賛成しなかったのは中国、インド、ブラジル、UAE。この4カ国はDSを倒し切れる確証がまだないのだろう。

 

アメリカの人口が最近減ったり増えたりしているという話題に関して、ある著名エコノミストがトランプが米国を分断させた影響が大きいのではないかとコメント。そんな日本である。ある著名大学教授がゼレンスキーは立派だと発言したのも聞いた。そんな日本である。企業はカーボンニュートラルに血眼だ。そんな日本である。

 

しばらくはプーチンに期待しながら仮面をかぶって生きていくのだが、似たような個人も多いことだろう。いずれ合流することになると思う。