金利は上げられるのか。

 

バンクオブイングランドは早々に利上げしたと新聞に出ている。米FRBもテーパリングを早めて来年3月に終了し(3ヶ月前倒し)、その後なるべく早く金利を上げる方向だと同日の報道にあった。日銀はそれに追随する姿勢を見せていない。

 

これは日銀が正しいというか正直だと思う。

 

だってコロナ経済対策30兆円と言っているではないですか。そのお金はどこから出てくるのかと言ったら増税はできないし国債を発行するしかなくて引き受け手はメガバンクで、その売り先は日銀だからテーパリングも利上げもできない構造がどうしてもあるでしょう。補正予算の話だけではなくて一般会計自体が税収50億支出100億で必ず50億の国債を発行しないと国の運営ができない構造になっているのだから最後の国債の買い手である日銀は金融緩和を止めることなんてできないんじゃないんですか?こういう説明ってあまりまとまってしてくれる人はいないけどどこか違ってますかね。

 

で、アメリカを見ればバイデンがコロナ対策でさらに1000億ドルを繰り出すと言っているしインフラ再建で200兆円だとか。米国債は世界中で売れるから必ずしもFRBが買い取らなくてもいいのだがそれにしても引き受けてはいるのだろうか?いないとすると政権運営ができなくなるでしょ。だからテーパリングしますとか金利を上げますというのはバイデン政権には仕事をさせませんというのとほぼ同義だと思う。さらに言えば米政府は債務上限に達していて繰り返し上限額の上乗せを議会で決めて乗り切って言う状況が続いているから、そういう意味でももう政府は支出を増やせないはずなんだけど。

 

で、どう落ち着くかといえばテーパリングは長期化する可能性あるし利上げは出来ないのではなかろうか。今利上げを言わなくてはいけないのは、インフレどうするという質問に一応答えなければならない立場にあるからポジショントークだと見ることもできる。

 

と思うのだが、すこーしだけ気になるのは、実際にバンクオブイングランドが利上げしたという事実でしょう。

 

日本はやらないと思いますが、アメリカがこれに続いたら、さてどうなるかというと資産家がダメージを受ける(資本市場の損壊)。政権が仕事できなくなる。

 

とすればいわゆるディープステート?が大損失になるわけで、それが軍事作戦なのだと言うならばアリなのかもしれない。戦争だね。