愛国者はどこにいるのか。

 

第二次対戦中、大陸やインドシナ半島で戦っていた日本軍(陸軍だろう)の一部が終戦後も帰国をせず、現地に残って革命を指導したという説がある。ありうる話だ。その後、アジアの植民地は次々に独立を果たした。だから大戦は実は日本の勝利だ、日本の戦争目的はアジアの解放にあったのだから、という説明も成り立つ。列強は戦争後、植民地を失ったのだ。

 

終戦の年、1945年にたとえば30歳だったとしよう、その兵隊たちが。今生きていれば107歳である。さすがにお亡くなりになっているはずだ。その子供世代が80歳、孫世代が50歳と言ったところか。現地で結婚して家族を持ったとすれば、もう混結して日本人の面影は残っていないかもしれない。

 

しかしその精神が承継されているとしたらどうか。大日本帝国軍人の血が、アジア各地に息づいているとしたらどうか。

 

実は北朝鮮もそんな一国だという見方がある。ロシアや中国の影響は当然あるだろう。しかしあの国はどうも唯我独尊というか、どの権威にも従わないところがある。だから世界中で手を焼いているのだが、これって80年前の大日本帝国の外観と似てはいないか。

 

元首がそもそも日本の血を引いているという説だってある。自分は否定しない。

 

北朝鮮の話は別にして、日本という国を愛する人の行動の形として、国の理念を実現するという情熱に基づくものがあれば、それは認めるべきだろうと考える。その理念が優れたものであると信じるならば。

 

植民地解放は優れた理念だと思う。また大日本帝国国際連盟に対して人種差別撤廃を申し入れて蹴られた。これも、優れた理念が政治に跳ね返された現象の一つのように思われる。

 

たぶん、アジア各地に愛国者は生きている。