日本の人口は明治維新から八十年で4倍になった。八十年といえば3世代だから、祖父母の代で四人家族だったのが孫の代では十六人家族になったということだ。まるで鼠算ではないか。それも全国でである。

 

自然分娩に頼っていてはそんなに人口は増やせないという人がいる。維新の混乱や近代化の過程における人口の都市への集中に紛れて、何か別の日本人が増やされたと説く人がいるのだ。自然に増えた純正の日本人以外の増加人口は例えばバイオロボとか呼ばれる。何らかの生産品らしい。

 

人口増加の謎はあちこちにある。前にも書いたと思うが18世紀の英国産業革命は人口増の「後」に起きた。決して産業革命で生産力が拡大してより多くの人口を養えるようになったことが人口増の原因ではないのだ。明治以降の日本も生産力は当然拡大したが、その前から人口は増えている。同じことは江戸時代初期にもあった。まず人口が増え、その後に干拓や新田開発で生産力が伸びたのだ。不思議である。

 

こういう現象を説明できるのか知らないが、急激な人口増はバイオロボの投入だという仮説が現れてきたということだ。江戸時代や産業革命まで視野に入れるなら、もう宇宙人とかタイムマシンとかそういう要素を入れ込まないと成り立たない仮説ではある。

 

でも世の中はなんでもありだ。自分はこの仮説を否定しない。

 

で、その仮説の派生系として、今回のワクチンで間引きされるのは実はバイオロボなのだという論者が現れてきた。純正な人間は感知能力が相対的に高いので、変なウイルスが蔓延して死者が急増しているなどという怪しげな報道をそもそも信じない。政府が前のめりになってロックダウンだワクチンだと言ってみせる有様を見てちょっと待てよと考える。ところがバイオロボとかクローンとかはもともと命令に従うように設計されているので、どんなに怪しげな報道でも信じてしまう。ワクチンで死亡者は出ていない、と政府が言えばそれも信じる。まだコロナは危ないですよと言われれば嬉々としてワクチンを打つ。

 

なるほどねえ。そういう仮説の作り方もあるのねと感心。バイオロボはどうやって作るかなど素朴な疑問は残るが、そういうことを無視すれば非常に説得力がある。ああ、今でもワクチン1回目を打とうとしている1日あたり10万人の人々はクローンかバイオロボで、自分で判断するように設計されてないわけね、と。

 

もともとそういう作りだから、誰に説得されても応じず、ひたすら政府とメディアのいうことを鵜呑みにし続ける。まあ、バイオロボではなくてそういう人たちも人間なんだろうけれども、自分の頭で考えないという意味ではロボット的ではあるからなあ。